和櫃（わびつ）錠 長持鍵開け 古い着物入れ箱開錠/川越市

着物などの衣類を収納していたと思われる、和櫃の鍵開けをさせていただきました。鍵は紛失して全くない状態です。錠前は頑丈な鉄で作られておりシンプルな構造でしたが、開錠にあたっては状況をみながら慎重に行います。これまでこうした古い和櫃、唐櫃、長持など婚礼道具箱の鍵を開けてまいりました。作業条件が悪い場合にいたっては、毎回冷や冷やしながらの作業となります。今回も無事に開けられてホッといたしました。いろいろとご配慮くださったお客様、誠にありがとうございました。

鍵付き和櫃　古い物入れ

錠前部分　開錠前

留め金が外れて開いた様子

この和櫃は、おそらく明治から大正時代のものだと思います。上蓋を開けると内張りには、柿渋和紙の上に上質な絹の布が丁寧に縫い張られていました。「これは・・・どうやって仕上げたのか？」しばらく見入ってしまいます。お見せできないのが残念ですが、当時の職人さんの仕事の仕方を拝見できて非常に勉強になりました。

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